SMF(Saitama Muse Forum)とは
SMFは「アートの風」のシンボルとなる「風車(かざぐるま)プロジェクト」を機縁に結成されました。SMFは、「美術と出会い、新たな考え方や価値を発見するための体験を提供します」、「人々が集い、参加し、交流するための基地となります」など、埼玉県立近代美術館が掲げる新しい時代に対応したミッションに共鳴する人々が集い、はじまったさまざまな活動を母体としています。
2008年の「風車プロジェクト」では、のべ500名を超える方々の協力で1本また1本と美しい風車を制作し、浦和、川越、入間、鳩山、川口の5会場で計6回のインスタレーションを実現させました。2009年の秋には、4000本の見事な風車が埼玉県立近代美術館のある北浦和公園に立ち並び、公園を訪れた多くの方々に壮麗な空間とうつろいゆく夢のような時間をお楽しみいただきました。
「LINK!ミュージアムからアートの風を!!〈アート竜巻フェスタ〉」(文化庁 芸術拠点形成事業)、「SMFアートのわっ!−あつまれアートのつむじ風」(文化庁 美術館・博物館活動基盤整備支援事業)と題して実施されたこれらの事業を支えたのは、アートの自由な感性を大切にするSMFの仲間たちです。埼玉県立近代美術館に事務局を置くSMFには、美術を中心に、建築、音楽、文学、ダンス、パフォーマンス、地域活動など、さまざまなジャンルや領域で意欲的に活動するメンバーが集い、各種の交流・研究・協働・情報共有・発信活動を計画し、試行しています。
芸術氷河期ともいわれる昨今、自由で創造的なすぐれたアート活動を支える新たな仕組みづくりが重要な課題となっています。SMFは埼玉県内各地のミュージアムをキーステーションとして活用し、地域とミュージアムを結ぶ一助となります。SMFは、既成のジャンルや概念にとらわれない自由な視点からさまざまなアートプログラムを企画し、多くの方々との協働により実現を図ることで、相互の連携を深めて有効なネットワークを形成します。SMFは、アートを身近な場で享受し、支援し、再創造するための《プラットフォーム》となることをめざしています。