SMF PressVol.2(2010.9.1)表面

SMFの味わい豊かなおもてなし

埼玉に芸術の秋到来。県内各地で地域の特色を活かしたアートプログラムが盛りだくさんです。まずはお茶の緑広がる入間市の探訪記と催しの紹介を、どうぞご覧ください。

狭山茶が織り成すまち、入間市。

日差しが眩しい7月某日、入間市に行ってきました。2008年《アート竜巻フェスタ》、2009年《SMFアートのわっ!》(詳しくはSMFホームページへ)とお世話になってきました入間市は、池袋から電車で40分と好立地のため、東京のベッドタウンとして知られています。また、美味しい狭山茶の産地でもあります。最近では、三井アウトレットパークができたことでも有名です。聞くだけでいっぱい買い物したい気分になりますね(笑)。

入間市駅に着いてまず、向かったのは入間市博物館アリット。ここには国内外のお茶に関する資料が豊富で、興味深いものがたくさんあります。また、敷地内にある茶室では、頻繁に茶会が開かれています。

駅からバスで20分程で到着。お腹の虫がお昼を知らせたので、昼食にしました。入間市博物館のレストランには、お茶料理定食があります。お茶の葉が入ったコロッケ、ポテトサラダなど6品と、ご飯とお味噌汁がついていました。一品一品が手作りでとても美味しく、お腹いっぱいになりました。と言いつつもお料理が美味しかったので、煎茶アイスも頼みました。デザートは別腹ですよ(笑)。

手揉み茶道場昼食後は、館内へ。「手揉み茶道場」の方々が手揉み茶の実演をしていました。見学をしていると、「やってみませんか?」と声をかけていただいたので、早速挑戦!!見ていた時は「これならできるかも」と思っていましたが、実際はとても大変…。手揉み茶を行う台(ほいろ)は茶葉の水分を飛ばすために足下にヒーターがあり、モワッとした熱気が顔に当たります。その台で「手揉み茶道場」の方々は、既に4時間も茶葉を揉み続けていました。手揉み茶に苦戦していると、熟練の方がお手本を見せてくださいました。茶葉をまっすぐに整えるように、スパッと切るように揉んでいかれる動きはとても流動的。「サッ、サッ、サッ、サッ」まるで茶葉がステップを踏んで踊っているようでした。「おおっ!!」と、感動。茶葉の動きが今も目に焼き付いています。

東野高等学校
東野高等学校

このことに喚起され、茶畑を見に行くことにし、博物館の受付の方におすすめスポットを尋ねました。受付の方はとても詳しく、地図まで書いて教えてくださいました。大きな道路や、小さな茶畑をいくつも越えて行くと、ありました。見渡す限り、一面の茶畑。限りなく続く茶樹の絨毯に何本も立っている大きな風車(霜除けのファン)。その光景は雑然とした日常を忘れ去らせ、見る者の心を洗います。私は立ち止まり、しばらく静かに眺めていました。「見に来てよかった。」そう心から思える時間を過ごしました。

2010年9月25日(土)・26日(日)に「アリット秋のお茶まつり」が行われます。SMFも「アート楽座@入間」として、「方丈庵・〈き〉がわりの暇具」「東野高等学校建築ツアー」「ダンスパフォーマンス」「煎茶Hako手前・抹茶Air 点前」など、たくさんの企画が現在進行中です!!入間市博物館に美味しい狭山茶を飲みにいらっしゃいませ。(H.S)
茶畑

SAITAMA連携美術館情報

入間市博物館ALIT

「秋のお茶まつり」
9月25日(土)
月見の茶会[入間市茶道連盟・入間市博物館ボランティア会]16:00より受付開始(事前申込制・募集終了)16:30~20:30抹茶@青丘庵/煎茶@池の上野点席。その他、手揉み茶実演会[八木手揉み茶道場(入間市茶道連盟・入間市博物館ボランティア会)]10:00~16:00@玄関前屋根下/紅茶デモンストレーション[日本紅茶協会]11:00・13:30(2回実施)@中庭/特別展『野生植物で語る武蔵野の景観』ギャラリートーク14:00~15:00@特別展示室/サイエンス・バー[入間市博物館ボランティア会]13:30~15:00 @こども科学室
9月26日(日) 抹茶Air点前と邦楽演奏会[入間市三曲連盟・入間市茶道連盟・「交差する風・織りなす場」実行委員会]11:00~11:30 @方丈庵/特別展『野生植物で語る武蔵野の景観』ギャラリートーク14:00~15:00 @特別展示室/リーフで入れた冷茶振る舞い@方丈庵13:30~15:30[日本茶インストラクター協会埼玉県支部]/「利休の茶室」「文人煎茶の茶室」「掛け茶屋」内部公開10:00~15:00@常設展示室

川口市立アートギャラリーATLIA

「遊more(ユーモア)展」
10月6日(水)~11月7日(日)・入場無料

スクラップを使って知的でウィットに富んだスクラプチュアを制作した木村直道とおおらかでハッピーなユーモアをかもしだす渡辺豊重のユーモア彫刻二人展。

利用者と育てるミュージアム

彫刻ボランティア
埼玉県立近代美術館「彫刻ボランティア」

人が集えば事業の可能性も開ける。埼玉県立近代美術館は、「美術館サポーター」導入10周年。川越市立美術館もいよいよ今年からボランティア募集を開始し、ほか3館(うらわ美術館・川口市立アートギャラリーアトリア・入間市博物館アリット)でも、年間あるいは短期で、学生・教員・主婦や退職者など幅広い年齢層が活躍している。
作品や来館者と直に接する表舞台で、活動とともに広がる美術館の楽しみかた。あなたはどんな出会いを体験してみたい?(A.O)

SMF Art Volunteer

美術館や博物館は作品を見に行く場所だと思われている方が多いと思いますが、もう一歩踏み込んで、ボランティアスタッフとして携わるという方法もあります。
例えば埼玉県立近代美術館では、作品ガイドを行う「サポーター」、ワークショップなどに携わる「サポート・スタッフ」、彫刻のメンテナンスを行う「彫刻ボランティア」などがあります。活動を通してでなければできない体験や、そこでしか出会えない人との出会いは、自分を取り巻く世界を広げてくれます。
SMFでも現在ボランティアスタッフを募集中です。
これまでのSMFの活動をご覧になったり、このニュースレターを読んで、SMFの活動に関心を持ってくださったあなた、SMFのボランティアに登録してみませんか?
SMFには、美術、建築、音楽、舞踊、パフォーマンス、文学、地域活動など様々な分野の人がいます。多くの出会いがきっと世界を広げてくれますよ。詳しくはこちらをご覧ください。(H.O)
http://www.artplatform.jp/event2010/volunteer/ invitation.pdf

SMFアートボランティア募集

SMFでは各事業に協力していただくボランティアを募集しています。楽しい仲間と一緒に活動してみませんか。登録していただくと、ボランティア保険に加入し各種の情報をお送りするほか、アートボランティア講座(9月19日・11月13日・1月15日の計3回)の優先受講や交流会への参加などの特典があります。ご希望の方は、住所・氏名・連絡先電話番号・fax番号・メールアドレスを明記の上、メール:SMF.vol@artplatform.jp またはfax:048-824-0118で、SMFボランティア登録係まで。

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