SMF PressVol.11(2012.9.20)表面

アートフラッグ

あるってアート2012・PETIT…
川越ミュージアムロードto織物市場
アートクラフト手づくり市in織物市場

楽しくなくっちゃ、アートじゃない !!

工芸品
工芸品
工芸品

楽しいことは、みんなでやりたい。と言うわけで、アートフラッグのベースは埼玉県立工業高校の生徒さんたちと夏休みに作りました。10月8日は、川越市立美術館で小学生や中学生がその上に思い思いの絵を描きます。なかには、付添いのお母さんも参加したりします。商店街に掲げる作業は大人たちの仕事ですが、作業の傍らを観光客の皆さんが通って行きます。「え~。小学生が描いたの~ ? すごいね~ ! 」と言いながら。今年はどんなお声がかかるでしょうか。楽しみです。
アートフラッグをたどりながら歩くと、川越織物市場に着きます。軒下と広場では、今年11月24日・25日アートクラフト手づくり市が開催され、26名のアーティストが参加します。美しい物、可愛い物、丹念な仕事ですね~と言う物、美味しい物、アーティストやご近所さんとの楽しい会話。天然酵母パンをほおばりながら、花模様のカフェラテを頂き、無垢材のイスに座って、こだわりのお茶づくりのお話しを聞いたり、一点ものの手づくり時計に感心したり。細かい槌跡の小さな茶さじ(ステンレス)、クリスマスのテーブルに飾りたくなるキャンドルスタンド、先が極細で使いやすい箸、家庭の料理も美味しく見えそうな器たち。そう、アーティストの仕事は私たちの日常を楽しくするのです。
この楽しい試みが、ず~っと広がっていきますように。( R.K.)
川越織物市場

川越市立美術館 開館10周年

岩佐又兵衛《三十六歌仙額 斎宮女御》
▲岩佐又兵衛《三十六歌仙額 斎宮女御》

2002年12月1日、市制80周年を迎えた市民の日に川越市立美術館は開館しました。「交流」をテーマに、川越ゆかりの美術家や作品を中心に国内外の優れた美術作品を紹介し、さまざまな芸術とのふれあいを楽しんでいただけるよう、多彩 な事業を展開してきました。今年は開館10周年を迎え、美術館が担ってきた役割を検証するとともに、こらからも市民に愛される地域に根ざした芸術文化の発信地となるよう益々の発展をめざします。
開館10周年記念として秋の特別展は「小江戸川越江戸絵画 職人尽絵と三十六歌仙額」(11/6~12/16)を開催します。近世、江戸城北辺の守りとして重要な役割を担ってきた川越には多くの近世絵画の名品がもたらされました。その中の近世美術史上の傑作といわれる重要文化財、狩野吉信《職人尽絵》と岩佐又兵衛《三十六歌仙額》をこのたび一挙公開し、川越が育んできた近世絵画の魅力をお楽しみいただきます。
また、当館では“体感するアート”を大切にするために、開館以来「タッチアートコーナー」を設け、常に五感を用いてアートをお楽しみいただいています。それに伴い、子どもから大人まで、どの世代でも美術を楽しめるよう各種ワークショップや講座、講演会などの普及事業にも力を入れており、子どもを対象に毎月「ジュニアアートスクエア」というワークショップを行い美術の芽を育み、一般の方には展覧会関連の講座などを充実させるだけでなく、コレクションを生かした作品鑑賞講座「え・み~る」も定期的に開催しています。
ぜひ一度、小江戸川越を散策しながら美術館で川越のアートにふれてみませんか ?( A.T.)

SAITAMA連携美術館情報

川口市立アートギャラリー・アトリア

「川口の匠vol.2-美しきフォルム-」
10/7~11/1
5
 川口の匠たちを紹介する展覧会。第2回となる今回は、山田博(自転車製作/東叡社)、立野竜一(欧文カリグラファー)、飯村靖史(盆栽師)の仕事を紹介します。究極の線や形に込められた想い、美しさの極意に迫ります。

川越市立美術館

開館10周年・市制施行90周年記念特別展II 「タッチアート!2 美術に触れるはじめの一歩」
8/11~9/30

いしぱしめぐみ、瀬畑亮、西尾路子の3人のアーティストによる、子どもから大人まで楽しめる展覧会。作品の一部は直に手で触れてお楽しみください。

埼玉県立近代美術館

「開館30周年記念展 日本の70年代 1968-1982」
9/15~11/11

学生運動の激化や大阪万博の熱狂など、熱い時代を迎えていた1970年前後の日本。当館が開館した1982年までの15年間の時代の精神を、美術、デザイン、建築、写真、演劇、音楽、漫画などによって回顧します。

今回も前号に引き続き、埼玉県立近代美術館《みんなで選ぶMOMASコレクション ベスト10》をピックアップします。
開館30周年を記念して、7/14~8/31に実施した収蔵品への人気投票を目下絶賛集計中。9/5時点では、1位:西野康造「風の中で」1144票、2位:深井隆「逃れゆく思念-時の曳航(えいこう)」997票、3位:宮島達男「Number of Time in Coin-Locker」978票だそうです。集計途中でもかなりの票数 ! モネやピカソなどの泰西名画が上位との大方の予想に反して、楽器や金色の翼、光など、見た目がきれいで親しみやすい現代のアートが人気だとか。参加者の多くは夏休みに訪れた子どもたちですが、大人票、職員票内ではどう結果が変わるか興味深いですね。ベスト10の詳細は10/20から始まる第3期の《MOMASコレクション》をお楽しみに。またこれに併せ、SMFメンバーの藤井香さん率いるダンスユニット「転々」が展示とコラボする《コレオグラファーの目 スペシャル》も企画中。票に表れた来館者の声と創作ダンスがどんな化学反応を起こすのか、大注目です!!(A.O.)

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