入間市博物館ALITの「お茶祭まつり」とともに開催されるSMFの秋の恒例イベントの時期がやって参りました。10月15日(土)・16日(日)、天気は雨と晴れを半分半分仲良く分け合った2日間でした。今年もお茶まつりでは、「ダンスユニット転々」によるダンスと新久囃子(あらくばやし)や俳句とのコラボ、博物館ボランティアの皆さんによるフリーマーケット、蚊帳の中で虫を作ったり、書のワークショップなど入間ならではの企画が盛りだくさん!! その中でも今回は学生による灯篭デザイン企画に焦点を当ててみたいと思います。参加してくださったのは東京藝術大学の工芸科とデザイン科の学生さんです。二人とも入間市在住の生粋の入間ッ子。灯篭のデザインをお願いすると、両名とも快く了解してくださいました。
灯篭を見に来られた方からは「それぞれ違って、とてもきれい。」「美術系大学の学生さんは面白いね。」と嬉しい感想を頂きました。
前述の二人の学生と話しているとき、美術系大学生には問題があることに気付きました。それは大学外における積極的な交流が少ないこと。自分の専攻分野以外にはあまり興味を持たないことです。二人はこのようなイベントに参加するのは初めてだということでした。今回は灯篭のデザインだけでなく、当日も駆けつけて、作家さんと蚊帳を一緒に設営したり、書のワークショップに参加したりと楽しんで参加して頂けた様子。「参加してとても楽しかったし、たくさんの人のお話が聞けて勉強になりました。他の分野の作品も見方が変わりましたし、自分の作品の感想を直接聞けるのがとても良かったです。」と話してくださいました。この感想からも分かるように、多世代の方と交流することによって刺激をもらい、視野を広げることができます。そして、それは新しい取り組みへのきっかけにつながるのです。SMFも多くの人と何か面白いことができないかと常に思索中です。そんなSMFと学生がコラボレーションすれば、次への一歩を生み出すことができるのではないでしょうか? 1+1が4にも、5にもなる可能性を感じた二日間でした。(H.S)
埼玉県立近代美術館常設展示室の「MOMASコレクション」に、SMFがメインを飾るコーナーが出現しました。まず目をひくのは事業のシンボルでもある色とりどりの風車。虫の音にも似た微かな音を奏でて回り、さまざまな出会いと出来事を運んだアートの風を思い起こさせます。その動きに呼応するように床面に渦を巻く写真、突き当たりの壁には2009年・2010年の活動記録とダンスパフォーマンスの映像が並び、どこに視線を投げても、プログラムに参加したたくさんの方々の笑顔が
あります。
さて、年齢や立場やジャンルの枠を越えて仲間が集まり、ミュージアムをキーステーションに、社会に有効な芸術活動基盤づくりを模索してきたSMFですが、これからの未来へ向けて、どんな風を起こすことができるでしょう。12月初旬には美術館と地域との新しい関係づくりとして、アーティスト・商店街・街の人がコラボする「回遊美術館2‒北浦和西口銀座商店街アート化計画」を開催予定。その後も息もつかせぬ勢いで、楽しい企画が目白押しです♪詳細はテイクフリーの各種チラシをご覧ください。加えて新しくできたガイド・リーフレットにも注目です。身近な場所でアートを楽しみたい、または支援したい人へ向けて、SMFの概要と活動内容を分かりやすく紹介していますので、是非お手にとってみてください。
展示にはSMFのほか、さまざまな場面で美術館の運営を支えるボランティアの活動記録もあります。こうして多くの方々と協働し、従来の名品展示型のイメージから事業の幅と存在意義を広げつつあるミュージアム。あなたにとってはどんな場所ですか。コーナーの一角には、書きもの机とポストがあり、訪れた人からの彩り豊かなメッセージが折り重なっています。展示の会期は今年のクリスマス(12月25日)まで。子どものころサンタさんに願いごとをしたように、あなたのミュージアムに寄せる気持ち、思い描く夢を届けてみませんか。(A.O.)
【S】すてき【M】まち【F】ファインド・プロジェクト?( Y.A.)
芸術の秋真っ盛り!( H.O.)
私も美術大学の学生です。やれることからどんどんやっていきたいです!!( H.S.)
【S】霜月【M】睦月【F】冬こそ本番!ますます盛り上がっていきましょう☆(A.O.)