アート竜巻フェスタ@KAWAGOE

2008年8月24日

《アート竜巻フェスタ@KAWAGOE》は雨の中での開催となりました。幸いにも今回は風車の設置場所が川越市立美術館・博物館を結ぶ塀に囲われた中庭部分であり、この根岸さんの風車による作品が、同時に川越市街一帯に作品を設置して行われた「アートなまなざし 小江戸川越新発見 あるってアート2008」のエントリー作品でもあったため、屋外部分の作品設置は既に8月21日に完了していました。当日は美術館玄関前の野外スペースを中心に追加設置を行い、玄関前とロビー、中庭を結んでダンスを踊る手はずでしたが、雨のため、美術館のエントランスロビーや通路・階段・展示コーナーの一部に風車の増設設置を行い、ダンスパフォーマンスはロビーを主体に開催しました。
 ロビーのガラス越しに見える雨に打たれ風に吹かれて回る風車たちを背景に、はじめてのコラボレーションとなるダンスが始まりました。濡れるのも構わず中庭から踊り出すダンサー、お手製の風車を手にするダンサー、置かれた石彫と呼応するように展示コーナーの床から逆さになって伸び上がるダンサーたちなど、激しくまたシニカルに、時には情感たっぷりにあるいはユーモラスにと、ヴァラエティに富んだプログラムであっという間の1時間でした。手狭なロビーや館内スペースでしかも設置された彫刻作品の間をぬってのパフォーマンスでしたが、困難な条件の中でも十分に見応えのある演技を見せてくださったダンサーの方々の意欲と力量に脱帽です。

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バスカメラの装飾制作は、東京電機大学理工学部および東洋大学の学生有志が、左右の車体部分を分担して行いました。前者は音楽文化研究室との関連でしょうか、音符をあしらった楽しいデザイン、後者は、シルエットの群像から若いエネルギーが伝わってきます。激しい雨にもかかわらず、計50名以上の方がバスカメラに乗車、RAY PROJECTSの三友周太さんの導きで、江戸から現代までの時代の記憶映す蔵の街をふだんとは異なるダイナミックなアングルで再発見しました。

バスカメラ(川越)バスカメラ(川越)バスカメラ(川越)バスカメラ(川越)バスカメラ(川越)

風車の設置プランは、美術館の内と外を結び、狭い中庭スペースを有効に活用して密集感を持たせたラインと、あちこちに渦巻く螺旋を活かし、また蔵のまちの印象的な白と黒を取り入れた風車をポイントに配置する構成でした。あわせて美術館2階の高い位置から眺めると、地元喜多院の五百羅漢に因んで羅漢さんのシルエットが浮かんでくるという隠し味付きで、楽しませてくれました。屋内用に和紙のタイプの風車も登場しました。

風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)風車(川越)

川越市立美術館の椎橋さんはじめ職員のみなさんのあたたかいご協力と、アーティストのみなさんの熱意、ボランティアで応援に駆けつけてくださったたくさんの方々の力で、雨天にもかかわらず、すべてのプログラムを順調に開催することができました。

(記録・文責:中村誠・《アート竜巻フェスタ》事務局)