Saitma Art Platform形成準備事業/2015年度プログラム
あなたとどこでもアート実行委員会が主催するこの事業は、埼玉県内の5つの公立ミュージアム(入間市博物館ALIT、うらわ美術館、川口市立アートギャラリーATLIA、川越市立美術館、埼玉県立近代美術館)の連携を基盤に、文化庁の助成を得て、さまざまなアートの分野で活動している方々が集うSMF(Saitama Muse Forum)とともに、地域と共働したさまざまなアートプログラムやアウトリーチ活動を展開するものです。
平成28年度は「おかわりプロジェクト」と題し、「食」をテーマとする多彩なアートプログラムを連携する5つのミュージアムを中心に県内各地で開催します。
今年も盛りだくさんの「あなたとどこでもアート/おかわりプロジェクト」、どうぞお楽しみに。みなさまのご参加、ご来場をお待ちしています。
※各事業の詳細、申込方法等は、チラシ画像または「PDF」ボタンをクリックしてご確認ください。
「北浦和おかわり芸術祭」
この秋、埼玉県立近代美術館、北浦和公園、商店街を舞台に、見て楽しむ、参加して楽しむ、通って楽しむ!アートのイベントが展開します。いつも通る道、いつも遊んでいる公園で、ちょっと立ち止まって、北浦和の街を楽しんで見ませんか。
きたうらワン・シスターズ&ブラザーズ参上!
場所:北浦和西口銀座商店街
歌と踊りとお笑いの陽気なアイドルグループ「きたうらワン・シスターズ&ブラザーズ」がデビューし、お祭りを盛り上げます。きたうらワンのぬり絵シ−トを配布しぬり絵の公募・展示も実施。
花咲かアートさんプロジェクト まわれ千の風車
場所:北浦和公園
アートの風増殖計画として2008-09年に実施し、再展示を望む声が多かった美しい風車インスタレーションの展開版。今回は園内の樹木と絡んで千を超える風車を約1ヶ月展示予定。根岸和弘さん監修。
創作ダンス公演「草上の昼餐」( ハロウィンフェスタ連携)
場所:北浦和公園
「食」のコスチュームを纏ったダンサー、ミュージシャン、パフォーマーがにぎやかに繰り広げる「草上の昼餐」会。ハロウィンの仮装とも一味違う、不思議な衣装のダンスをお楽しみください。
おむすびコロリン、おなかの旅〜みんなで右脳をフル回転〜
11月13日(日)10:30〜14:00
場所:埼玉県立近代美術館2F講堂&北浦和公園
建築・美術・音楽・ダンスの多ジャンルコラボによる実験WS。各ジャンルのセッションから不思議なトンネル空間や内臓の音楽、コロリン踊りがかたちになって出現。おなかの旅へいざ出発、お尻から変身して出てきたら、どんな世界がはじまるか。
回遊美術館V
場所:埼玉県立近代美術館、公園、商店街
美術館、公園、商店街を回ってさまざまなアートを楽しむ回遊美術館の第3弾。参加アーティストは、石上城行、井上尚子、小野養豚ん、出店久夫、藤原昌樹、古川勝紀、間島領一、三友周太、らのみなさん。それぞれの視点から北浦和のまち空間とのシンクロを試みるユニークな展示やWSを開催。
野外WS 風を描こう
場所:北浦和公園
「花咲かアートさんプロジェクト」に連動したWS。透明アクリルパネルを公園内に設置し、風をイメージした線や形をカラフルな水彩マーカーで描く。
電子音響ピープル・プロジェクト2016 WS@Saitama
場所:7/10牧禎舎、7/24埼玉県立近代美術館、8/7市民会館おおみや
電子音響音楽作品を制作するWSを3回にわたって実施し、そこで出来た参加者の作品を集めてプロの作曲家にひとつの楽曲として完成してもらい、完成した楽曲を複数集めて、共同制作作品として上演する「MOMAS空間音響ライブ」を開催。
MUCCA ワークショップ
場所:埼玉県立近代美術館講堂
みんなでiPadで絵を描いてみよう。不思議ふしぎ?みんなの描いた絵が踊り出して絵にあわせて音楽が生まれてくるよ。
※MUCCA(ミュッカ)とは、視覚素材と音素材を組み合わせてオーディオビジュアル作品を制作できるモバイルアプリケーションです。
「OMIYAプロジェクト 都市の夢」
都市と田園が自然に隣り合う埼玉県。大宮駅周辺はその象徴のような街です。武蔵一之宮・氷川神社や中仙道大宮宿の歴史を受け継ぎ発展してきた東口、さいたま新都心や大宮駅西口ソニックシティなど近未来の都市の夢を担った人工空間、その鮮 やかな対比がこのエリアの魅力でもあります。OMIYAプロジェクトでは、4人のアーティストがそれぞれの個性的でプライベートな視点から、氷川の杜や周辺市街の空間を彩りやわらかに息づかせます。聖と俗が混ざりあうOMIYAであなたはどんな夢をご覧になりますか?散策の一助にぜひこのプログラムを加えてください
小野養豚んWS 空飛ぶトンちゃんマラカスをつくってみよう!
場所:埼玉県立近代美術館
ペットボトルと紙粘土を使ってブタの楽器を作ります。作品は、さいたまトリエンナーレ・オープニングで披露します。
空飛ぶトンちゃん大行進!
場所:SMF学校(市民会館おおみや・旧地下食堂)、山丸公園、氷川参道、ほか
トンちゃんマラカスを作った参加者と小野養豚んさんが、トンちゃんマーチを口ずさみトンちゃんダンスをしながら隣接する氷川参道や周辺市街を愉快に行進します。(飛び入りも歓迎)
ダンス協力:山田祐奈さん、上条英さん
トンちゃんマーチ作詞・作曲:大澤加寿彦さん
アート散歩:光のかたちを探して
場所:大宮駅周辺のアートスポット、カフェギャラリー
所在(ありか)をテーマに光の椅子や光のオブジェを作り続ける田中清隆さんによる光の作品。全個所スタンプを集めて応募すると特製メッセージカードがもらえます。
不思議美術家・松本秋則さんと楽しむ気まぐれ音楽隊
場所:市民会館おおみや旧地下食堂、氷川参道ほか周辺市街
不思議美術家・松本秋則さんのフシギフシギなサウンドオブジェで音を鳴らしてアンサンブルの練習をしたのち、氷川参道ほか周辺市街をにぎやかにパレードします。
洗濯バサミで絵を描こう!
場所:市民会館おおみや隣、山丸公園
さいたまトリエンナーレ・SMF学校開校記念オープンワークショップ。洗濯バサミ20,000個を使って、自由に並べたり繋げたりしながら造形遊びを楽しみます。
講師:矢花俊樹さん
お顔をトレース★肖像画!
場所:SMF学校(市民会館おおみや・旧地下食堂)
さいたまトリエンナーレ・SMF学校開校記念オープンワークショップ。ラミネーターフィルムを使い顔に当ててトレースしながら、親子や友達、カップルで肖像画を描き合います。
講師:矢花俊樹さん
井上唯さんの『旅するキノコ in 氷川参道』
場所:氷川参道平成広場周辺
どこからともなく現れた清楚な旅するキノコ、日暮れとともにほんのりと光って厳かな参道を彩ります。日暮れから日没頃の散策がおすすめです。
WS ヒカルキノコを作ろう!
場所:SMF学校(市民会館おおみや・旧地下食堂)
形状記憶ファイバーを編み込んでヒカルキノコをつくります。
「TANBOプロジェクト 田園の夢」
都市と田園が自然に隣り合う埼玉県。高層ビルが立ち並ぶ新都心や大宮駅からほんの数qのところに、見沼代用水によってつくられる広大な田園風景と生き物を育む豊かな自然が残されています。TANBOプロジェクトでは、見沼たんぼで貴重な稲作体験提供や伝説の巨大積みわら「フナノ」の復興・伝承を手がけてきた見沼ファーム21やファーム・インさぎ山との共催により、学習会やさまざまなアートプログラムを展開し、食・農・自然・環境との調和をともに考える機会とします。
プロジェクトに携わるのは、社会芸術 ユニット・ウルスと協力アーティストのみなさん。秋のフナノ祭りにあわせて展開する各種のプロジェクト(11月12・13日)が中核イベントとなります。
フナノ学校
11月5日(土)14:00〜16:00
11月6日(日)13:00〜15:00
場所:さぎ山記念館
@10月29日:「食」の学習会・試食会「見沼地域の郷土食を知り、食べてみよう」講師:松成容子(食育研究会Mogu Mogu代表)、調理協力:萩原知美(ファーム・インさぎ山代表)
A11月5日:「藁」の学習会「藁はお米の親だもの〜藁の話〜」講師:宮崎清(千葉大学名誉教授)
B11月6日:「環境カフェ」「生物の多様性〜レーチェル・カーソンから始まる環境意識」講師:多田満(国立環境研究所主任研究員
市民と作家による土器ダクト制作
場所:さぎ山記念館
作家:安部大雅、長谷川千賀子、吉田富久一 + 市民参加
稲刈りを終えた田んぼで市民と制作した土器ダクトを野焼きし、それを使ってもみ殻燻炭焼きを行います。土壌に有効な燻炭焼きは、かつてはどこにでも見られる日本の風物詩でしたが、現在では原料になるもみ殻が大量に破棄されています。
土器ダクト/野焼き焼成
場所:加田屋たんぼ
もみ殻燻炭/野焼きアースワーク
場所:加田屋たんぼ
柳井嗣雄による藁・紙漉きアースワーク
11月2日(水)〜4日(金)(どろんこたんぼ隣地で公開制作)
11月2日(水)〜11日(金)(加田屋たんぼで公開制作)
11月12日(土)・13日(日)(ゲルの壁として展示)
場所:どろんこたんぼ隣地、加田屋たんぼ
参加作家と有志が総力で取りかかる、フナノに使われる稲藁を原料にした紙漉きアースワーク。
ゲルの中での世界小屋会議
農はアート“創造的な思考の観点から”
吉川信雄、宮下貴史、多田 満 他、自由参加
磯 益子の気功パフォーマンス
煙に映す光のかたち
「パーティクルによる同時性のパターン〜見えるもの見えないもの〜」 吉川信雄
茶会“利休は縄文を知っていた?”
森山哲和(考古造形研究所) + 長谷川律子(茶道家)
関連企画(参考)「SMF学校」:さいたまトリエンナーレ2016
エントリープロジェクト
会場:SMF学校(市民会館おおみや・旧地下食堂)他
「さいたまトリエンナーレ2016」(9/24〜12/11)にあわせて、さいたま市民会館おおみや内に開校する「SMF学校」を拠点に、SMF(Saitama Muse Forum)の建築・美術・音楽・ダンスなど多彩なメンバーや協力アーティストが、それぞれの「とくいわざ」を活かして週末を中心にレクチャー、ワークショップ、アクションプログラムまで、多彩な授業(アートプログラム)を実施します。5コマ以上受講された方にはSMF学校修了証を授与します。
入間市博物館ALIT「五感で味わいつくす茶の世界」
会場:入間市博物館ALIT
狭山茶の主産地にあり、「お茶の博物館」としても知られる入間市博物館。これまでもお茶の歴史、文化や芸術、産業などにかかわる事業を展開してきましたが、飲み物・食べ物としての「お茶」そのものにとことんかかわって来られたか…
今回の企画では、「お茶」そのものにじっくりと向き合い、「お茶」と「食」を多面的に味わって、新たな発見を目指します。
聴いて味わう 時空を超えるお茶の旅
場所:方丈庵周辺
様々な地方のお茶を味わいながら、同館所蔵の国産第一号蓄音機で、お茶にちなんだ曲や、飲んでいるお茶の産地の民謡などのSP盤レコードを鑑賞します。(計3回)
お茶の浮世絵特別公開
場所:常設展示室
喫茶風景や茶摘み、製茶などの様子を描いた浮世絵約15点を常設展示室で紹介。
アートお茶の間談義
場所:方丈庵周辺
ロビー設置の方丈庵にお茶の間を増設、チャの木・花をモチーフにした生け花作品の展示やチャ染めの糸などを使って演出。茶の間に腰を下ろし、「食」や「茶」「環境」をテーマとしたシンポジウム「お茶の間談義」に花を咲かせましょう。
五感で味わうわび茶の空間
場所:常設展示室内 二畳の茶室
展示室内に再現された千利休の幻の茶室に初めて参加者を招き入れ、茶の精神を体現する空間で抹茶を味わっていただきます。
てんからまつへ〜茶臼で挽くお茶のテンマツを楽しむ
場所:常設展示室内 青丘庵
展示室でレクチャーを受けた後、茶室「青丘庵」に移り、「てん茶」を茶臼で「抹茶」に挽き、挽きたての「抹茶」を自分で点てて味わいます。
川越市立美術館/三番町ギャラリー
陶芸WS「ラマダン・ファヌースを作ってみよう」
会場:川越市立美術館
「ラマダン」(断食月)は、年に一度の1ヶ月続く行事として、エジプト人にとっては最大の楽しみの一つです。ラマダンでは短冊のような飾りやアラベスク文様の布が飾られ、街中がにぎやかになります。その装飾の一つでファヌースという提灯があります。街中では金属とステンドグラスでできたファヌースが飾られたり、ラマダン中の学校や幼稚園ではファヌースを色とりどりの紙で制作したりします。今回は粘土を使い、色とりどりのファヌースを制作します。
川越市立美術館
「エジプトの食と文化展&講演・交流イベント」
8月20日(土)17:00〜19:00(交流会)
会場:川越市立美術館(展示会)、三番町ギャラリー(交流会)
ワークショップで作成したファヌースの展示と、エジプトの食と文化のお話し・演奏会・交流会です。エジプトの「ラマダン」は、「食」と深い係りがあります。展示会初日の交流会では、エジプトからサミール・ラビーブさんをお招きして、映像とお話し、音楽とエジプトのお料理をお楽しみいただきます。
埼玉県立近代美術館
「鑑賞・造形WS キラキラチカチ スプーンワールド」
会場:埼玉県立近代美術館
所蔵の人気作品《ジェリーにスプーン C》を会場に投影して対話による作品鑑賞を行った後、たくさんのスプーンを並べたり磁石でくっつけたりして、自由な造形を楽しむオープンWS。
埼玉県立近代美術館「食のWS 変身! 野菜の大冒険」
会場:埼玉県立近代美術館
各地で食堂プロジェクトを展開する増田拓史さんを講師に、食育とアートの融合を図るWS。食事のおかず(野菜)をモチーフにキャラクターをつくり、それを使って参加者が物語を共有して楽しみます。
川口市立アートギャラリーATLIA
「まちの記憶をたどる ビール・味噌 麦のみち」
会場:川口市内
川口市内の味噌醸造業やサッポロビールゆかりの地を訪ねるアートさんぽ。みそソムリエの新井俊雄さんを講師に、井出信夫さんや池田幸一さんの現地解説付。バス利用、事前申込制。
うらわ美術館「色と形のコックさん
〜つくって あそぼう アートなトンネル〜」
@10:30〜12:30(受付10:00〜)A14:00〜16:00(受付13:30〜)
会場:うらわ美術館
臨床美術士の小池ちかこさんを講師に、就学前のこどもからお年寄りまで世代を超えて造形遊びでつながる、おなじみの多世代交流WS。今回は「色と形のコックさん」になって、アートなトンネルづくりに挑戦します。
「SMFアート長屋」のプラットフォーム機能の整備・拡充
2015年3月、インターネット上にアートのプラットフォーム「SMFアート長屋」が誕生しました。アートに興味のある人なら誰でも入居でき、自己紹介や得意技、自分の作品や活動、日常生活での工夫や発見したことなどを言葉や画像で発信できます。他の居住者との協働やコト興しに活用でき、また、SMFの様々なイベントともリンクし、ネット上での情報やアイデアの交換とリアルな空間での出来事をつなぎながら、アートの可能性を拡げるプラットフォームとなることを目指します。
今年度は「アート寺子屋・アーカイブ」の設置や音楽ファイル、動画ファイルへの対応などを含め、アート井戸端やアート物置の機能を充実させ「アート長屋」の整備・拡張といっそうの活用を図っていきます。
なお、SMFアート長屋入居者へのSMFオリジナルキーホルダープレゼント(第1棟入居者限定50名)については、こちら(PDFリンク)をご覧ください。
ネット上の企画展「宝船展 on the net」
公開:12月23日(金)〜
場所:SMFアート長屋 http://artnagaya.jp(ネット空間)
プロジェクトアート等を中心としたネット上のアンデパンダン展。アートにまつわるさまざまな初夢をインターネット上で公開し、共有して楽しみます。
美術、詩、音楽、ダンス、建築など、いろいろな分野の参加が可能です。「宝船展@MOMAS」との連動を図ります。
「宝船展 @MOMAS」
会期:1月11日(水)〜15日(日)
会場:埼玉県立近代美術館 地階 一般展示室1
「宝船展 on the net」をベースにした、交流と作戦会議のための展覧会。宝船展 on the net出展者、アート長屋入居者、SMF会員、SMFの事業にご協力いただいたアーティストの作品・活動で構成します。参加費無料(on the net展への出展者のみ参加できます)
アーティストによるギャラリートーク:1月14日(土)15:00〜
アート寺子屋
「アートすることの意味?」
会場:埼玉県立近代美術館 3階講座室
SMFのアートプラットフォームの形成を目指した活動も既に9年目を迎えました。アートプラットフォームをなぜ作るのか、アートをする目的とはなんなのかを考えていくのに際して、私達の思い込みや現在抱いている価値観をも見直してみると面白いのではないかと考えました。今私達が好きな物をなぜ好きなのか、あこがれている物をなぜあこがれているのか、という当たり前のことをパネリストの皆さんとともに考えていきたいと思います。
(会場が講堂から3階講座室に変更となりました。)
福中冬子(音楽学・東京芸術大学准教授)
薮前知子(東京都現代美術館学芸員)
吉原太郎(作曲科・山梨大学講師・富士電子音響芸術祭芸ディレクター)
*文中、敬称略。ご了承ください。